[マドリード 3日 ロイター] - スペインで23日に行われる総選挙を巡り、3日に発表された最新世論調査で野党「右派連合」の与党連立政権に対する支持率のリードが縮小したことが分かった。
現在の連立政権を主導している中道左派の社会労働党(PSOE)を率いるサンチェス首相が5月29日に解散総選挙を表明して以来、中道右派の国民党(PP)は一貫して政党別の支持率が最も高い。PP単独では過半数議席獲得が見込めないため、極右政党のボックス(VOX)と連立を組んで政権を握ろうとするとみられている。
ただ世論調査によると、ここ数日でPP・ボックスの連合と、PSOE・スマール(旧ポデモスなどを含む左派政党)の連合の支持率の差はかなり縮まってきた。
GAD3の調査では、PPの予想獲得議席は150─154と前回調査時の150─153とほぼ同じだが、ボックスの予想獲得議席が33─35から25─29に下振れた。
IMOPインサイツの調査に基づくPP・ボックス連合の予想獲得議席は前回の180─183から176─182とやや減少。40DBの調査では、PP・ボックス連合が獲得すると想定される議席は174から168に後退し、過半数の176から一段と遠のくという。