[バンコク 4日 ロイター] - タイの「国民国家の党」のワン・ムハマッド・ノア・マター氏は4日、下院議長として承認された。
連立政権の発足を目指す民主派「前進党」とタクシン元首相派の「タイ貢献党」は、議長ポストを巡り協議を続けていたが、難航していた。妥協策として両党以外から候補者を出すことで合意した。
ワン・ノア氏は唯一の候補者であるため、下院での承認採決は不要。下院議長のポストは重要法案の可決や投票のタイミングに影響を与える。
指名を受けてワン・ノア氏は「全てのタイ人の生活を向上させるため、法案や請願を検討する際に透明性を確保して職務を遂行する」と語った。
新政権発足に向けた首相指名の上院と下院合同での投票が最初の仕事となる。
5月14日に投開票された下院選では前進党とタイ貢献党が151議席、141議席、それぞれ獲得した。両党と他の6政党が連立政権の樹立を目指している。