[カイロ 9日 ロイター] - エジプトは9日、正規軍と準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」の戦闘が続くスーダンの近隣諸国による首脳会議を首都カイロで13日に開催し、4月15日に始まった戦闘を終結させる方法を協議すると発表した。
スーダン正規軍の最も重要な同盟国とみられるエジプトと、RSFと密接な関係にあるアラブ首長国連邦(UAE)はこれまで、どちらも戦闘に表立った介入はしてこなかった。
両国は米国とサウジアラビアが仲介した停戦交渉にも関与していない。交渉は先月に決裂した。
エジプト大統領府は声明で、スーダンの戦闘を平和的に解決するための「効果的なメカニズム」を近隣諸国と策定することが会議の目的と説明した。
スーダンの代表団は10日にエチオピアの首都アディスアベバで準備協議を開く見込み。4年前のバシル元大統領の失脚後に正規軍とRSFと権力を共有した文民政党の代表が含まれる。
戦闘によりこれまで290万人以上が家を追われ、そのうち約70万人が近隣国に退避。国際移住機関(IOM) によると、25万5000人以上がエジプトに避難した。