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[10日 ロイター] - ロシア通信(RIA)は10日、来週17日に期限が切れる黒海経由のウクライナ産穀物輸出合意について、ロシアのプーチン大統領とトルコのエルドアン大統領の交渉が延長に向けた唯一の望みとなっていると報じた。
穀物合意は2022年7月に国連とトルコの仲介によって成立。世界的な食料危機を防ぐことを目的としている。
RIAによると、交渉に詳しい関係者は合意延長に関する楽観的な見方はなく、状況を変えることができるのは両首脳の交渉だけで、これが唯一の頼みの綱だと述べた。
エルドアン氏は8日、穀物合意を少なくとも3カ月延長するようロシアに要請していると述べ、プーチン大統領が8月にトルコを訪問すると明らかにした。
ロシア大統領府は週末、電話会談は予定されておらず、両首脳の会談は確実ではないとした。
ウクライナのゼレンスキー大統領は8日、南東部マリウポリでロシアに徹底抗戦した「アゾフ連隊」のメンバーら5人をトルコから連れ帰った。ロシア大統領府は捕虜交換の合意にトルコが違反したと指摘した。