[11日 ロイター] - リトアニアで11─12日に開催される北大西洋条約機構(NATO)首脳会議を前に、ロシアの外交当局者は米国やNATOへの批判を強めている。
首脳会議ではウクライナとの連帯が改めて示されるほか、ロシアの攻撃からNATO加盟国を防衛するため冷戦終結後初となる包括計画が承認されるとみられている。またウクライナの加盟問題でも各国の意見の相違が縮まっているとされる。
ロシアのアナトリー・アントノフ駐米大使は、米国がNATO首脳会議で反ロシア的な決定が下されるように手を回していると主張。大使館のテレグラムのアカウントに「ロシアとNATO加盟国との対立において、最も望ましくない結果に向かい続けている」と投稿した。
ウィーンを拠点とするロシアの外交官で、安全保障交渉担当の高官であるコンスタンチン・ガブリロフ氏は、ロシア通信(RIA)とのインタビューで、西側諸国はウクライナで「負けている」などと語った。