[ソウル 14日 ロイター] - 韓国では14日、各地で豪雨が発生しており、政府が警戒態勢を敷いている。
行政安全省によると、首都ソウルでは9日からの豪雨で4000世帯以上が停電。現地時間午前6時時点で全国で135人が避難している。
釜山では1人が行方不明になっており、全羅南道でも1人が負傷した。
韓悳洙首相は政府機関の会議で「犠牲者を出さない」ことが最重要だとし、警戒態勢の維持を指示。1万0500人以上の警官が交通整理や巡回強化に当たっている。
ソウルでは昨年夏に過去115年で最大級の豪雨が発生し、高級住宅街の江南地区などで半地下の住宅が浸水した。
北朝鮮も大雨に見舞われており、韓首相は「北朝鮮が黄江ダムから放水する可能性に徹底的に備える必要がある」と指摘。北朝鮮はたびたび予告なしにダムを放流しており、下流の韓国側で死者が出たことがある。