[17日 ロイター] - 2024年の米大統領選に立候補している共和党のエイサ・ハチンソン前アーカンソー州知事は17日、対立候補のドナルド・トランプ前大統領が自身に対する捜査を制限するため、「利己的な」試みを通じて連邦法執行機関の信頼を「大きく傷つけている」と非難した。
ハチンソン氏はトランプ氏を批判する数少ない共和党大統領候補。ワシントンのナショナル・プレス・クラブで演説し、連邦捜査局(FBI)など連邦法執行機関の改革案を提示した。
ハチンソン氏は「ドナルド・トランプは、米国の法の支配と連邦法執行機関に大きな弊害をもたらし、連邦法執行機関に対する国民の信頼を傷つけた。被害者意識を持ち続けている」と述べた。
トランプ氏を巡っては、機密文書持ち出しや議会議事堂襲撃事件への関与をジャック・スミス特別検察官が捜査しているが、一部の共和党議員はスミス氏の捜査を制限するため、司法省への批判を強めている。
ハチンソン氏は、トランプ氏が司法制度への攻撃を続けていることは正当化できず危険だと批判。「利己的になっており、法の支配と全ての個人を平等に扱う刑事司法制度という、米国の目標をまさに損なっている」と述べた。
ハチンソン氏は世論調査の支持率が1桁台前半と、トップを走るトランプ氏に大きく引き離されている。