[キーウ 18日 ロイター] - サウジアラビアとトルコが、ロシアに連れ去られたウクライナの子どもの帰国に向け、両国の仲介を試みている。英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が18日に報じた。
これによると、協議は数カ月前から続けられており、ロシア人富豪で英サッカー、イングランド・プレミアリーグのチェルシーの元オーナーであるロマン・アブラモビッチ氏が仲介に関与しているという。
ロシアとウクライナの当局者らは、ウクライナ侵攻開始以降、ロシアに移送された子どものリストをまとめているという。
ウクライナのゼレンスキー大統領は、外国首脳らにウクライナの子どもを帰国させるための支援を繰り返し求めてきた。
ウクライナは侵攻開始以降、1万9500人近い子どもがロシアやロシアが一方的に併合したクリミア半島に連れ去られたと推計。公式集計によると、このうちウクライナに帰国したのは385人にとどまっている。
ロシア側は子どもたちの安全のためにロシアに移送したと主張している。