[アムステルダム/ブリュッセル 20日 ロイター] - 欧州連合(EU)の欧州委員会で環境政策を統括するフランス・ティメルマンス上級副委員長は20日、オランダの次期首相就任を目指し、11月22日に予定されている議会選に出馬する意向を表明した。
ルッテ首相が率いる連立政権は7日、難民流入制限を巡る与党内の意見対立が修復不可能となったために崩壊。ルッテ氏は10日、政界を引退する考えを明らかにした。
ティメルマンス氏はオランダのテレビ放送で、野党である労働党と左派グリーンレフトを率いて議会選に出馬する意向を両党に伝えたと述べた。「われわれは過去数年間とは違う政治を行い、より公平な社会を作ることができると私は考えている」と出馬の理由を説明した。
ティメルマンス氏は労働党とグリーンレフトから出馬を認められた場合、欧州委のポストを辞任する必要がある。
ティメルマンス氏は2012―14年に外相を務め、オランダ国内でも知名度が高い。