[ドバイ/ストックホルム 22日 ロイター] - イランの最高指導者ハメネイ師は22日、イスラム教の聖典コーランを冒涜した者は「最も厳しい罰」を受けるべきであり、スウェーデンはそうした者を支援することで「イスラム世界との戦争に向けた戦闘態勢に入った」と述べた。
スウェーデンは、在ストックホルムのイラク大使館前での集会を許可した。この集会の関係者はコーランとイラク国旗を燃やす意向を示していた。こうした動きにイランとイラクでは抗議の声が高まり、イラクでは20日にデモ隊がバグダッドのスウェーデン大使館に火をつけた。
ストックホルムで行われた集会では、参加者がコーランを蹴るといった行為が見られたものの燃やすことはなく、1時間ほどで終了した。
スウェーデン当局はこうした行為を非難しているが、言論の自由の原則の下で阻止することはできないと表明している。
イラン国営メディアによると、ハメネイ師はスウェーデンに対し、責任者の引き渡しを要求。その後ツイッターに「彼らは全てのイスラム諸国とその政府の多くに憎悪と敵意の感情を植え付けた」と投稿した。
スウェーデン政府からは今のところコメントを得られていない。