[マニラ 21日 ロイター] - フィリピンのマルコス大統領は21日、ドゥテルテ前政権が進めた「麻薬戦争」に絡む麻薬犯罪容疑者の超法規的殺害を巡る国際刑事裁判所(ICC、本部オランダ・ハーグ)の捜査に協力しないと表明した。
マルコス氏は、フィリピンは2019年にICCを脱退しており、ICCには捜査の管轄権がないと指摘した。一方ICCは、超法規的殺害はフィリピンが加盟国だった時期に起きており、ICCには管轄権があると主張している。
ICCは18日、麻薬戦争に絡む麻薬犯罪容疑者の超法規的殺害を巡り、主任検察官の捜査再開を認めた決定を支持、フィリピンが申し立てていた異議を退けた。
これを踏まえマルコス氏は記者団に「われわれはいかなる方法、形式、形態であれ、彼らには協力しない」と強調。「われわれはフィリピンの主権を守り続けるとともに、フィリピンでのICCの捜査の管轄権には異議を唱え続ける」と述べた。
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