[ウェリントン 26日 ロイター] - ブリンケン米国務長官は26日、南太平洋の島国トンガを訪問し、フアカバメイリク首相と太平洋地域の戦略的重要性について協議した。その後の記者会見で、中国がインド太平洋地域への関与を強めるのに伴い「問題行動」が見られると指摘した。
中国を含む諸外国が同地域に関与することに米国は異論はないが、投資に透明性があり、法の支配に基づいて行われる必要があると強調した。
米国はトンガを含む太平洋諸島にコミットしていると述べた。
中国は同地域で存在感を強めてきた。これに対抗し、西側諸国も外交的関与や資金供与を増やしている。
西側が最も懸念する問題の一つは同地域の債務水準だ。トンガは中国に対して多額の債務を負っており、どのように返済していくのか疑問視されている。
フアカバメイリク氏は記者会見で、トンガは今年、債務返済を開始したとし、中国との関係に懸念はないと述べた。
ブリンケン氏は首都ヌクアロファに新たに開設した米大使館の開館式に臨み、その後にニュージーランドとオーストラリアも訪問する。