[マニラ/北京/台北 26日 ロイター] - 大型の台風5号(トクスリ)が26日、フィリピン北部を襲い、河川の氾濫や停電が起きている。また、少なくとも1人が死亡した。
台風は強い勢力を保ったまま、今週中に台湾と中国に向けて進むとみられている。
フィリピン当局によると、台風の影響でリサール州で少なくとも1人が溺死した。
船舶の運航が停止され、4000人以上の乗客が国内各地の港で足止め状態となった。
台湾当局は主要港湾都市の高雄を含む南部の複数の県や市に警報を発令した。緊急対応センターが設置され、空の便も多数欠航となっている。
東部と南部を結ぶ鉄道は26日夜から運休となる。東部と南部では台風に備え、300人以上が避難している。
中国の気象当局は午前10時(日本時間午前11時)に台風の警戒レベルを4段階で2番目に高いオレンジから最高の赤に引き上げた。
台風は26日夜から27日朝にかけて南シナ海の北東部を進み、27日に台湾南部を通過して28日朝に福建省と広東省の沿岸に上陸すると予想されている。