[クアラルンプール 26日 ロイター] - マレーシアのアンワル首相は26日、東南アジア諸国連合(ASEAN)が加盟国に対し、人権問題を犠牲にしなければミャンマー軍政と非公式に接触するのを認める可能性があると述べた。
マレーシアは、ミャンマーにおける暴力に最も強く反対している国の一つで、今月には暴力を含む軍政の行動を強く非難するようASEANに求めていた。
アンワル氏はこの問題について、クアラルンプールを訪問中のマルコス・フィリピン大統領と協議したと明らかにした。
マレーシアとASEANはこれまで軍政との接触を拒絶してきたが、タイは今年対話を持続する必要があるとして軍政との非公式な会合を開催した。
ミャンマーも加盟するASEANは、2021年の軍政クーデター直後に成立した「5つのコンセンサス」履行を求めているが、これまで実現していない。
アンワル氏はマルコス氏との共同記者会見で、「われわれは、軍政とASEANの間で成立した和平のための5つのコンセンサス強化のため議論した。同時に、隣接する諸国には人権問題と特にロヒンギャ族などの少数民族の待遇問題を犠牲にしないことを前提に、軍政と非公式に接触する柔軟性も考慮した」と述べた。
マルコス氏は、ミャンマーについてコメントしなかった。
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