[ボロス(ギリシャ) 26日 ロイター] - ギリシャ中部で26日、強風と40度を超える気温で山火事が発生し、2人が死亡したほか、住民らが避難を余儀なくされている。
消防隊によると、直近24時間だけでもギリシャ全土で61件の山火事が発生。首都アテネの北に位置するマグニシア県の沿岸部では、被害が甚大な複数地域の住民に避難命令が出された。
県都ボロスでは炎が工業地帯に迫り、消火活動が続いている。労働省は一帯の雇用主に対し、27日の操業を停止するよう呼びかけた。
ボロスの南にあるラミア付近でも山火事が発生している。
エーゲ海にあるギリシャのロードス島では山火事の拡大で週末に2万人以上の観光客や住民が避難したが、26日には火災は収まり始めている。
EUの大気監視機関によると、ギリシャの山火事により7月1日─25日の間に1メガトンの炭素が排出された。これは同月として過去最高の排出量という。