[ストックホルム 27日 ロイター] - スウェーデンのクリステション首相は27日、国内のデモでイスラム教の聖典コーランが燃やされるなどしてイスラム諸国から抗議の声が上がっている問題を巡り、デモが続いた場合の影響を危惧していると述べた。
クリステション氏はスウェーデンの通信社TTの取材で、コーランを冒涜するデモ実施の許可申請が警察当局にまた提出されていると説明。「仮に申請が許可されれば深刻な事態が生じる恐れがある。それによって何が起きるのかを非常に心配している」と述べた。デモを認めるかどうかの判断は警察が行うという。
トルコを含むイスラム諸国はスウェーデンのデモに反発している。スウェーデンは北大西洋条約機構(NATO)加盟を申請しており、承認にはトルコの支持が必要だ。
イラクの首都バグダッドでは20日、コーランを燃やす計画に抗議する人々がスウェーデン大使館に突入し、放火した。
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