[ワシントン 27日 ロイター] - バイデン米大統領は27日、共和党のトミー・タバービル上院議員が人工妊娠中絶に関する国防総省の施策に抗議して300件以上の米軍高官人事案の承認手続きを妨害していることについて、共和党が「米軍を弱体化させている」と非難した。
アラバマ州選出のタバービル氏は3月以降、人事案の承認を拒否している。米兵が中絶を受けるために渡航する費用を国防総省が補償し、有給休暇取得も認める施策に反対している。
妨害されている人事には米軍制服組トップの統合参謀本部議長に黒人のチャールズ・ブラウン空軍参謀総長を充てる案が含まれている。バイデン氏は女性や有色人種の昇格が阻まれていると指摘した。
バイデン氏は、タバービル氏を除く上院共和党の48人の議員が同氏の妨害行為を制止していないことも批判し、「ナンセンス」な行動をやめて人事案を承認するよう訴えた。
*カテゴリーを追加します