[1日 ロイター] - ウクライナ外務省は1日、ポーランド大統領の外交顧問によるウクライナに関する「容認できない」発言を巡り、ポーランド大使を呼び出し抗議した。
ポーランドのメディアによると、ポーランドがウクライナ産穀物の輸入制限措置を延長する可能性について、同顧問は「ポーランドの農家の利益を守ることが足元最重要」とし、「ポーランドが過去数カ月、数年にわたりウクライナのために果たしてきた役割について、ウクライナが感謝し始めることは価値があるだろう」と述べた。
ウクライナ外務省は、ポーランド大使との会合で「ウクライナ市民がポーランドの支援に対し恩知らずとする発言は真実でなく、容認できないことが明確にされた」と明らかにした。
ポーランド外務省もX(旧ツイッター)への投稿で、「ウクライナ当局の代表のコメント」を巡り、駐ワルシャワのウクライナ大使を呼び出したと明らかにしたが、詳細については踏み込んでいない。
ウクライナは声明で「われわれはウクライナとポーランドの友好関係が政治的便宜よりもはるかに深いものと確信している。政治は両国民の相互理解と関係の強さを問題にすべきではない」とした。
ポーランドを含む中欧5カ国は、9月15日に期限切れとなるウクライナ産穀物輸入禁止措置を少なくとも年末まで延長することを望んでいる。
ポーランドのモラウィエツキ首相首相は先に、欧州連合(EU)がウクライナ産穀物輸入禁止措置延長に同意しなくても、ポーランドは9月15日に同措置を解除する意向はないと述べていた。