[モスクワ 3日 ロイター] - ロシア大統領府のペスコフ報道官は3日、新興5カ国(BRICS)は新たな加盟国を迎えることで強化されるとの見解を示し、ロシア政府としてこれまでで最も明確に拡大案を支持した。
BRICSには、ブラジル、ロシア、インド、中国、南アで構成される。
ロシア政府は、西側主導の世界に対抗する勢力としてBRICSの重要性と影響力が一段と増していると見なしている。
ペスコフ氏は、サウジアラビア、アルゼンチン、アラブ首長国連邦(UAE)が望んだ場合にBRICS加盟を認めることは「極めて重要」とブラジルのルラ大統領が発言したことを受け、「BRICSが様々な形で拡大することは組織の一段の発展と強化につながると考えている」と記者団に発言。
その上で、ロシアはこれら3カ国と建設的な関係を結んでいるが、具体的な加盟国候補については、今月22─24日に南アフリカのヨハネスブルクで開催されるBRICS首脳会議(サミット)で協議されるまで「先走る必要はないと考えている」と述べた。
ロシアはウクライナ侵攻への批判を控えている途上国との関係を重視し、西側による制裁の影響払拭のためこれらの国との貿易拡大を望んでいる。
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