[ワシントン 7日 ロイター] - 米首都ワシントンDC周辺に暴風雨・竜巻注意報が発令されたことを受け、ワシントン地域にある政府機関のほか、図書館や博物館などが7日、業務を早めに終了した。空の便にも欠航や遅延などの影響が出ている。
米国立気象局(NWS)によると、2950万人以上が住むアラバマ州からニューヨーク州西部にかけての地域で午後11時(日本時間8日午後0時)までに竜巻が発生する恐れがある。
特にワシントンDCを含む中部大西洋沿岸地域ではその可能性が高く、局地的に破壊的な突風が吹く恐れがあるほか、ゴルフボールよりも大きなひょうが降る可能性もあるという。
国内の停電状況を追跡するパワーアウテージ・ドット・USによると、南部および中部大西洋岸で80万世帯以上に停電が発生している。
米連邦航空局(FAA)はニューヨーク、ワシントン、フィラデルフィア、アトランタ、ボルティモアの空港で雷雨のため出発便の待機を命じた。
ワシントンでは連邦政府人事管理局(OPM)が連邦政府職員に午後3時までに職場を出るよう呼びかけたほか、図書館、博物館、国立動物園、水泳プールや自治体などのサービスも早めに終了した。
航空機の運航状況を追跡するウェブサイト「フライトアウェア」によると、米国内で2300便を超える航空便が欠航。このうち95便が首都ワシントンのレーガン・ナショナル空港発着便という。また、6800便が遅延している。