[ワシントン 7日 ロイター] - 米国務省のマシュー・ミラー報道官は7日、パキスタンのカーン前首相が汚職の罪で逮捕された件について、「内政問題」と述べ、特定の姿勢を示さない立場を表明した。
ミラー氏は、禁錮3年が言い渡された今回の裁判を米国は公正と考えているかと記者会見で問われ、「われわれは、これは内政問題と考えている。時折、あまりに根拠がなく米国が発言すべき案件が(世界中に)存在するが、この件については発言する決定を下していない」と述べた。
カーン前首相はしばしば米国を批判しており、当初は、昨年議会の不信任決議で失職したのは米政府とパキスタンの軍司令官らの画策のためと主張していた。米政府と軍は否定している。
アナリストらは、この件に対する米国の反応は反米の姿勢を示している他の人物の訴追に比べ控えめと指摘している。