[ロサンゼルス 8日 ロイター] - 米ロサンゼルス市の職員が8日、新規労働協約に関して市が不誠実な交渉を行っているとして24時間の抗議ストを実施した。この日は機械工、水難救助員、交通担当者らが市役所と国際空港にピケを張り、市当局は労働協約で不当な労働を強いていると訴えた。
米サービス従業員国際労働組合(SEIU)第721支部によると、ストには1万1000人超が参加。米紙ロサンゼルス・タイムズは、市職員による大規模ストは数10年ぶりと報じた。
あるスト参加者は、「ここではわれわれは必要な労働者だ。新型コロナウイルスのパンデミック(感染の世界的大流行)の中で働き、決して揺るがなかった。だから誠実に交渉してほしいだけ。さもなければこういうことになる」と述べた。
ロサンゼルスのカレン・バス市長は、ストに参加していない4万人が業務の穴埋めを図っているが、一部の市サービスは提供できていないと説明した。
ストにより55カ所ある市営プールが多数閉鎖したほか、ごみ収集日が1日延びた。ロサンゼルス空港から出発する旅客は遅延に備え通常より1時間早く空港に行くよう推奨された。