[イスラマバード 9日 ロイター] - パキスタンのアルビ大統領は9日、シャリフ首相の助言に基づいて国民議会(下院)を解散した。大統領府が明らかにした。
12日の会期末直前に解散した形。90日以内に総選挙が行われることになり、シャリフ氏と野党指導者が選出した暫定政権がそれまでの統治に当たる。
選挙管理委員会が最新の国勢調査を踏まえた選挙区の再編作業を開始する見通しなので、総選挙の時期は遅れる可能性もある。ただ選挙が先送りされた場合、世論の反発を招いて、パキスタンの政治情勢を巡る不透明感がさらに高まる恐れも出てくる。
2018年7月に実施された前回総選挙を経て首相となったイムラン・カーン氏は昨年下院で不信任案が成立して失職。その後汚職を巡る罪で禁錮3年の判決を受け、身柄を拘束されている。