[ワシントン 11日 ロイター] - 米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は11日、イランで拘束されている米国人解放と引き換えに凍結が解除される可能性のあるイラン資産について、使途には制限が設けられ、資金がどこに向かうか、米国は「完全に把握できる」という認識を示した。
また「基本的に資金の使途は、食料品、医薬品、医療機器など軍民両用できないものに限られる。米財務省の意見を取り入れたデューデリジェンスと基準の厳格なプロセスが適用される」とした。
カービー氏によると、交渉は進行中であり「取引は完了していない」としながらも、韓国からイランが資金を利用できるようになるカタールへの制限付き口座の移転に「支障はない」という。
イランでは10日、同国で拘束されている米国人5人が刑務所から解放され、自宅軟禁下に置かれた。関係筋によると、韓国で凍結されている60億ドルのイラン資産の解除と米国に収監されているイラン市民釈放が条件だったという。