[キト 12日 ロイター] - エクアドルの政党「建設」は12日、選挙運動中に殺害された大統領候補のフェルナンド・ビジャビセンシオ元議員に代わり、副大統領候補だったアンドレア・ゴンサレス氏を新たな大統領候補に擁立すると発表した。投票は20日に実施される。
汚職を暴くことで実績のあるビジャビセンシオ氏は9日、首都キトで選挙活動中に武装した人物に銃で撃たれ死亡した。当局は10日までに6人のコロンビア人容疑者を逮捕した。6人は犯罪組織と関係があるという。
ゴンサレス氏は環境活動家として知られるが、公職に就いたことはない。
大統領選の投票用紙は既に印刷されており、ビジャビセンシオ氏への投票は自動的に同党の新たな候補への投票として集計される。
エクアドルでは近年、殺人が急増するなど暴力犯罪が広がり、治安は大統領選における大きな争点の一つ。そのほか、雇用や移民などの問題が取り上げられている。
大統領選の世論調査では、ビジャビセンシオ氏は殺害されるまで支持率の順位が候補者8人中の半ば近辺だった。