[ロンドン 22日 ロイター] - 異常気象を分析する国際研究グループ「ワールド・ウェザー・アトリビューション(WWA)」は22日、今年5─7月にカナダのケベック州で発生した山火事について、化石燃料使用による気候変動の影響で発生確率が少なくとも2倍に高まっていたとの調査結果を公表した。
カナダ天然資源省の科学者ヤン・ブーランジェ氏は「気候変動により山火事につながる物質の可燃性が大きく高まっている。火元が何であろうと、一つの火花が見る間に炎熱地獄に拡大する可能性があるということだ」と述べた。
ケベック大学の環境科学者フィリップ・ガション氏は「今年は特にケベック州東部で高温により5月の雪解けペースが速く、山火事発生の時期が異常に早まった」と語った。