[ニューデリー 25日 ロイター] - 中国商務省の王受文次官は25日、地域的な包括的経済連携(RCEP)について、インドの参加は自由だとの考えを示した。
RCEPには日中韓や東南アジア諸国連合(ASEAN)各国など15カ国が参加している。
インドと中国は、2020年6月に中国チベット自治区とインド北部ラダック地方の係争地を巡って衝突し、インド軍兵士20人、中国軍兵士4人が死亡した。これ以降、両国の関係は悪化している。
王氏は20カ国・地域(G20)関連の「ビジネス20サミット」での討論会で、RCEPへの参加はインドが決めることであり、ドアは「常に開かれている」と述べた。
討論会の議長を務めていたインドのゴヤル商工相は、中国との貿易は拡大しているが、「中国に大きく偏っている」と述べた。
インドのモディ首相は、南アフリカのヨハネスブルクで開かれた新興5カ国(BRICS)首脳会議に参加した際、中国の習近平国家主席と話し、国境係争地を巡る緊張緩和に向けた取り組みを強化することで合意した。インド外務省が明らかにした。