[28日 ロイター] - 米国務省のミラー報道官は28日、ロシア極東ウラジオストクの米領事館元職員のロシア人がウクライナ戦争などに関する情報を米国に提供した罪でロシア連邦保安局(FSB)に起訴されたとの報道について、政府機関職員への脅迫や嫌がらせの試みに強く抗議すると表明した。
ロシア国営タス通信によると、FSBは、元職員のロベルト・ショノフ氏がロシアの徴兵がいかに政治的不満につながっているかについて、モスクワの米大使館職員に情報を提供していたと主張。
米政府によると、ショノフ氏が領事館勤務を終えた後、米大使館からニュース報道を要約する仕事を委託されていた企業で採用されたという。
ミラー氏は、ショノフ氏が外国と秘密裏に協力したとする起訴内容は「根拠がない」との見解を改めて示し、「ロシア政府が自国民に対してますます抑圧的な行動を取っていることを浮き彫りにしている」と述べた。