Sofia Menchu
[グアテマラ市 28日 ロイター] - 中米グアテマラの最高選挙裁判所は28日、大統領選挙の決選投票について、故アレバロ元大統領の息子で反汚職を訴えるベルナルド・アレバロ元外務次官(64)の当選を認定した。
アレバロ氏は今月20日の決選投票で大勝した。
一方、アレバロ氏の新興政党「セミージャ運動」を資格停止にしようとする試みも再浮上し、混乱が生じている。同党の法的登録の一時停止を命じた市民レジストリからの文書がメディアで公開された。
選挙裁判所は記者会見でアレバロ氏の勝利を宣言。問題の文書を巡る質問には「これが正式な結果だ」などと応じた。
セミージャ運動は決選投票前にも一時資格停止となった。
アレバロ氏は28日夜の記者会見で、資格停止は違法とし、29日午前7時に不服申し立てを行う意向を示した。
党と自身の立候補に対する政治的な迫害だと非難し、「セミージャ運動は降伏しない」と述べた。大統領選勝利が公式に認定される直前に、レジストリから資格停止に関する通知を受けたと説明した。
政権移行について調整するためジャマテイ大統領から電話がある見込みとし、来年1月14日に大統領に就任すると話した。
選挙裁のトップは、市民レジストリは裁判所より下位の機関だとし、アレバロ氏が公式に勝者だと強調した。
メキシコのロペスオブラドール大統領はアレバロ氏に祝意を伝えるとともに、「選挙で示された国民の意思を損なおうとする試み」に懸念を表明。米州機構(OAS)もセミージャ運動の資格停止は法律の暴力的な解釈で、正当化できないとの姿勢を示した。