Anna Pruchnicka
[キーウ 29日 ロイター] - ウクライナで29日、ロシア軍の地雷や砲撃などで少なくとも4人が死亡した。
南部ヘルソン州のプロクジン知事によると、州内の地域からロシア軍が撤退する際に残した地雷などの装置が爆発し、3人が死亡した。
また、北東部ハリコフ州クピャンスクでロシア軍の砲撃により、民間人の男性1人が死亡した。ハリコフ州のシネグボフ知事が明らかにした。
シネグボフ知事によると、クピャンスクの食肉加工工場がロシア軍の砲撃を受けた。死亡した男性はこの工場の警備員だったという。検察によると、この砲撃で別の男性1人が負傷した。
クピャンスクは州都ハリコフから東に約100キロメートルの地点にある鉄道の要衝。2022年2月の全面侵攻開始直後にロシア軍に占領されたが、同年9月にウクライナ軍が奪還した。ロシア軍は現在、ウクライナ北東部でも進軍を試みており、クピャンスクを再度失えばウクライナ軍にとって大きな打撃となる。
ロイターはクピャンスクの状況のほか、戦況について独自に確認できていない。
南部での反転攻勢を指揮するオレクサンドル・タルナフスキー氏は軍の前進を報告した。
軍報道官も、ウクライナ軍が南部ザポロジエ州ロボティネを奪還した後、南下していると述べた。
また、マリャル国防次官は各地で激しい戦闘が行われているが、ロシア軍が占領する東部の都市バフムトの周辺でウクライナ軍が前進していると語った。
一方、ロシア当局者はロシア軍がバフムトでの勢力を維持しているとしたほか、ロボティネの陥落を確認していない。