[31日 ロイター] - 国際港湾倉庫労働組合(ILWU)は31日、加入する米西海岸港湾労働者の75%が賛成する形で6年間の新労働協定が承認されたと発表した。
新協定は、29カ所の港湾で働く2万2000人が対象。期限は2028年7月1日で、昨年7月1日にさかのぼって適用する。期間中の賃上げ率は32%に設定、新型コロナウイルスのパンデミック序盤の労働に対する特別賞与が支給される。
ILWUと経営者側の太平洋海事協会(PMA)は、13カ月におよぶ交渉を経て6月に新協定の暫定合意に達していた。これにより、西海岸の港湾が混乱して小売業界にとって大事な年末商戦向けの仕入れに悪影響が生じるとの懸念が和らいだ。
ただ交渉長期化に伴う不透明感から、西海岸の港湾が取り扱っていた貨物の一部は東海岸やメキシコ湾岸に奪われており、PMAのマッケナ最高責任者は新協定で競争上の新たな課題を克服するための枠組みが提供されたと述べた。