[11日 ロイター] - イラクのイスラム教シーア派最高指導者シスタニ師は、パレスチナ自治区ガザでの「恐ろしい残虐行為」に立ち向かい、イスラエルによるパレスチナ人へのさらなる攻撃計画を阻止するよう世界に呼びかけた。発言を掲載した声明が11日に発表された。
ガザを実効支配するイスラム組織ハマスによる大規模攻撃を受け、イスラエルが空爆などで報復。ガザ地区は「完全封鎖」状態になり、支援に依存する貧困層が大半を占める住民230万人への食糧や燃料の供給ができなくなっている。
シスタニ師は「70年にわたって続いているこの名誉ある人々の正当な権利を実現し、占領を注視して悲劇を終わらせることでしか、この地域の平和と安全は達成されない。さもなければ侵略者への抵抗が続き、暴力のサイクルが持続して罪のない生命が奪われていく」と述べた。