[ドバイ 31日 ロイター] - イエメンの親イラン武装組織フーシ派は31日、イスラエルに向けて「多数の」ドローン(小型無人機)と弾道ミサイルを発射したと表明した。イスラエルとイスラム組織ハマスの衝突が地域に波及するリスクが浮き彫りになった。
フーシ派の軍事報道官はテレビ放送された声明で、イスラエルを標的にした3回目の作戦を実施したとし、ハマスが実効支配するパレスチナ自治区ガザに対する「イスラエルの侵略」が終わるまで作戦を継続すると述べた。
フーシ派の指導者は今月10日、米国が介入した場合はドローンやミサイルなど軍事的手段で対応すると警告。イラク国内のイスラム教シーア派やレバノンのヒズボラなどと協働する用意があると述ベていた。
イスラエルの安全保障政策顧問ツァヒ・ハネグビ氏は、フーシ派の攻撃は容認しがたいと述べたが、イスラエルがどのように対応するかとの質問には詳しい回答を控えた。
イランのアブドラヒアン外相は31日、親イラン勢力が活動を強める可能性を示唆した。
イラン国営メディアによると、同相はカタール首長との会談で「抵抗組織はシオニスト政権の犯罪や同政権に対する米国の全面的支援を前に沈黙しない。誰の助言も待たないだろう」と述べた。