Guy Faulconbridge Dmitry Antonov
[モスクワ 20日 ロイター] - ロシア外務省は20日、米国が発信した核軍縮を巡る二国間協議に向けたメッセージに対して、ロシアの安全保障全体に関する話し合いの一環としてしか応じるつもりはないと突き放した。
米国のリンダ・トーマスグリーンフィールド国連大使は18日、ロシアおよび中国と前提条件なしで核軍縮の二国間協議について積極的に関与する姿勢だと述べた。
しかしロシア外務省の報道官は「われわれが提示されているのは米国の立場からの、そして米国の利益になる問題だけの対話だ」と指摘。ロシアとしては自国の安全保障上の利益に直接影響を及ぼす事案を中心に、安全保障と安定に関する諸問題を単一のパッケージとして議論する用意があると説明した。
ロシアのプーチン大統領は以前から、ロシアの安全保障についての幅広い議論を含まない形での米国との戦略的な対話はあり得ないと主張しており、外務省もこうした見解を改めて示したとみられる。