[11日 ロイター] - イエレン米財務長官が来月にインドを訪問する。訪印は就任後初めてで、11月11日に行われる米印経済金融パートナーシップ協議に出席する。
長官は11日、インドのシタラマン財務相との会談に先立ち、「米国とインドは世界経済にとって極めて重要な存在。われわれは、両国のパートナーシップをこのように強めてきた経済発展と協力に向け、引き続き協力していかなければならない」と述べた。
イエレン長官は、米国とインドは共に「新型コロナウイルス禍とロシアのウクライナ侵攻による影響という共通の逆風に直面しており、両国経済の耐性強化への取り組みの重要性が浮き彫りになっている」と述べた。
米欧間でロシア産原油価格の上限設定が議論される中、インドはウクライナ侵攻後、安価なロシア産原油を輸入しているが、イエレン氏は価格上限には言及せず、サプライチェーン(供給網)強化やクリーンエネルギー資源への投資、世界原油市場への潤沢な供給維持に向けた米国の努力について協議するのを楽しみにしていると述べた。
一方でシタラマン氏も、来月の会議でニューデリーにイエレン氏を迎えるのを楽しみにしているとし、訪問で具体的な成果を出せるよう期待していると述べた。