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大幸薬品 Research Memo(2):医薬品事業は堅調も、感染管理事業の在庫調整とインフル流行遅れが影響

発行済 2016-06-16 07:54
更新済 2016-06-16 08:00
大幸薬品 Research Memo(2):医薬品事業は堅調も、感染管理事業の在庫調整とインフル流行遅れが影響
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■決算動向 (1) 2016年3月期通期決算 大幸薬品 (T:4574)の2016年3月期通期決算は、売上高が前期比7.3%減の8,327百万円、営業利益が同47.3%減の1,347百万円、経常利益が同52.9%減の1,307百万円、当期純利益が同52.6%減の840百万円となった。
セグメント別では、医薬品事業が売上高で前期比5.7%増の6,081百万円、営業利益で2,240百万円と堅調に推移した。
医薬品事業の国内売上高は、同1.4%増の4,056百万円と横ばいであった。
製品別では、正露丸・セイロガン糖衣Aともに横ばいであり、店頭市場シェア50%弱を堅持している。
医薬品事業の海外売上高は、海外全体では同15.5%増の2,024百万円となった。
中国への輸出においては、5年に1度の輸出に必要となるライセンス更新に伴う出荷制限の影響で出荷は減少したものの、為替の円安効果により同0.7%増の売上高800百万円で着地した。
香港と台湾への輸出では出荷数量の伸びとともに円安効果もあり好調に推移し、香港の売上高が972百万円(同30.2%増)、台湾の売上高が216百万円(同24.2%増)となった。
感染管理事業では売上高で同30.7%減の2,222百万円、営業利益で202百万円(前期は1,394百万円)となり、減収減益となった。
これは、一般用製品において期首の流通在庫が高水準だったことと、季節性インフルエンザの流行が例年に比べて遅かったことが主要因である。
製品カテゴリー別では、主力のゲル剤の売上高が同37.0%減の1,702百万円、液剤の売上高が同32.9%減の198百万円と減少した。
一方、店頭販売に関しては同13%増の約28億円と好調だったことから、期末における流通在庫水準は大幅に減少していると考えられる。
クレベリン発生機関連の売上高(クレベリンLEDを含む)は同56.9%増加し、320百万円に成長した。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田 秀夫)

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