【反発、米中合意に期待もこう着感強く】25日(月)■概況■21528.23、+102.7225日(月)の日経平均は反発。
22日の米国市場でNYダウは181ドル高と反発し、約3カ月半ぶりに26000ドル台を回復した。
トランプ大統領と中国の習近平国家主席が3月中に会談するなどと報じられ、摩擦解消に向けた両国の合意へ期待が高まった。
またトランプ氏が24日、対中関税の引き上げ延期を表明したこともあり、週明けの日経平均はこうした動きを好感し142円高からスタートした。
ただ上値では利益確定の売りも出て、寄り付き後はプラス圏でもみ合う展開が続いた。
日中の上下の値幅は85円ほどにとどまった。
大引けの日経平均は前週末比102.72円高の21528.23円となった。
東証1部の売買高は10億5731万株、売買代金は1兆9870億円だった。
業種別では、パルプ・紙、電気機器、証券が上昇率上位で、その他も全般堅調。
下落したのは石油・石炭製品のみだった。
東証1部の値上がり銘柄は全体の74%、対して値下がり銘柄は22%となった。
◆注目銘柄◆株式売出しと自社株買いの実施を発表した任天堂 (T:7974)のほか、ソニー (T:6758)、ファーストリテ (T:9983)、トヨタ自 (T:7203)などがしっかり。
ソフトバンクG (T:9984)は変わらずで、武田薬 (T:4502)は小幅に上昇。
ZOZO (T:3092)やキーエンス (T:6861)は4%超高と上げが目立った。
新規レーティング観測のワールド (T:3612)、目標株価引き上げ観測の日機装 (T:6376)などは急伸。
また、特許取得の発表が材料視されたエンビプロHD (T:5698)はストップ高水準まで買われた。
一方、イオン (T:8267)、ファナック (T:6954)、SUMCO (T:3436)などがさえない。
ファナックはレーティング引き下げの動きが観測された。
また、原発敷地内の断層への原子力規制委員会の見解が嫌気された北海電力 (T:9509)、業績下方修正の一蔵 (T:6186)などが東証1部下落率上位に顔を出した。
--------------------------------------【反落、円安一服や印パ懸念で売り】26日(火)■概況■21449.39、-78.8426日(火)の日経平均は反落。
週明け25日の米国市場でNYダウは続伸し、60ドル高となった。
トランプ大統領が24日、対中関税の引き上げ延期を表明し、米中通商協議の進展期待が高まった。
円相場は一時1ドル=111円台まで下落し、本日の日経平均は米株高や円安を好感して27円高からスタートした。
ただ、前場中ごろを過ぎると為替の円安一服などとともにマイナスに転じ、後場に入ると「インド空軍がパキスタンを空爆した」などと報じられたこともあり21405.84円(前日比122.39円安)まで下落する場面があった。
大引けの日経平均は前日比78.84円安の21449.39円となった。
東証1部の売買高は10億7847万株、売買代金は1兆8969億円だった。
業種別では、鉱業、石油・石炭製品、保険業が下落率上位だった。
一方、医薬品、電気・ガス業、陸運業が上昇率上位だった。
東証1部の値下がり銘柄は全体の59%、対して値上がり銘柄は36%となった。
◆注目銘柄◆キーエンス (T:6861)や東海カーボ (T:5301)が2%安となったほか、ソニー (T:6758)、ファーストリテ (T:9983)、村田製 (T:6981)などがさえない。
三菱UFJ (T:8306)などのメガバンク株は小安い。
トランプ氏が「原油価格は高過ぎる」などと不満を示し、NY原油先物相場が反落したことから国際帝石 (T:1605)は4%近い下落。
配当権利落ちのオンワードHD (T:8016)は6%超下落した。
また、ラサ工 (T:4022)が利益確定売りに押され急反落し、東証1部下落率トップとなった。
一方、ソフトバンクG (T:9984)、任天堂 (T:7974)、トヨタ自 (T:7203)などは小じっかり。
武田薬 (T:4502)も小幅ながらプラスを確保。
資生堂 (T:4911)や花王 (T:4452)といったディフェンシブ株は堅調ぶりが目立った。
レオパレス21 (T:8848)は大幅続伸。
また、連日のストップ高となったエンビプロHD (T:5698)や業績上方修正の井筒屋 (T:8260)などが東証1部上昇率上位に顔を出した。
--------------------------------------【反発、内需株などに押し目買い】27日(水)■概況■21556.51、+107.1227日(水)の日経平均は反発。
26日の米国市場でNYダウは33ドル安と3日ぶりに反落し、為替相場も1ドル=110円台半ばと前日に比べ円高方向に振れたが、本日の日経平均は55円高からスタートした。
内需株を中心に押し目買いが入り、相場を押し上げた。
中国などのアジア株も総じて堅調で、日経平均は後場に入り21578.81円(前日比129.42円高)まで上昇する場面があった。
ただ、今夕から始まる米朝首脳会談などの重要イベントを控え模様眺めムードも強く、日経平均の日中値幅は86円ほどにとどまった。
大引けの日経平均は前日比107.12円高の21556.51円となった。
東証1部の売買高は12億3574万株、売買代金は2兆3924億円だった。
業種別では、医薬品、建設業、不動産業が上昇率上位だった。
一方、機械、鉱業、保険業が下落率上位だった。
東証1部の値上がり銘柄は全体の54%、対して値下がり銘柄は42%となった。
◆注目銘柄◆武田薬 (T:4502)が売買代金トップで2%高。
東証株価指数(TOPIX)のリバランスを控え、買い需要の発生を見越した動きがあった。
任天堂 (T:7974)は今晩の番組配信を告知したことが材料視されて3%近い上昇。
ファーストリテ (T:9983)は2%超上昇して日経平均を約50円押し上げた。
値引き表示の見直しが伝わったZOZO (T:3092)は7%近く上昇し、外資系証券の買い推奨が観測された昭電工 (T:4004)は6%高。
その他売買代金上位ではソニー (T:6758)や資生堂 (T:4911)が堅調。
また、ショーケース (T:3909)やエンビプロHD (T:5698)はストップ高水準で取引を終えた。
一方、ソフトバンクG (T:9984)、トヨタ自 (T:7203)、三菱UFJ (T:8306)などは小安い。
キーエンス (T:6861)などのハイテク株やレーティング引き下げ観測のコマツ (T:6301)も軟調だった。
また、新株予約権発行を発表したネオス (T:3627)などが東証1部下落率上位に顔を出した。
--------------------------------------【反落、アジア株の軟調推移受け下げ幅拡大】28日(木)■概況■21385.16、-171.3528日(木)の日経平均は反落。
前日の米国株式相場では、インドとパキスタンを巡る地政学リスクへの警戒感から売りが先行。
米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が議会証言で資産縮小の早期停止を示唆したものの、相場を押し上げるには至らなかった。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比変わらずの21560円。
米通商代表部のライトハイザー代表が米中貿易協議の楽観論をけん制する発言が嫌気され、東京市場にも朝方から売りが先行。
アジア株が軟調な動きとなるなか、後場中ごろから短期筋による売りが観測され、大引けにかけて日経平均は下げ幅を拡大した。
大引けの日経平均は前日比171.35円安の21385.16円となった。
東証1部の売買高は13億122万株、売買代金は2兆4480億円だった。
◆注目銘柄◆国内証券による「ZOZOARIGATO」による取扱高押上効果は限定的との指摘が嫌気されたZOZO (T:3092)が6%安、消費者機構が契約実態を調査していることが伝わった大東建託 (T:1878)も5%を超える下落となったほか、SUMCO (T:3436)、任天堂 (T:7974)、武田薬品 (T:4502)、トヨタ自動車 (T:7203)、ソニー (T:6758)、キーエンス (T:6861)、資生堂 (T:4911)、村田製作所 (T:6981)が軟調。
一方で、伊藤忠 (T:8001)やリクルートHD (T:6098)が上昇。
--------------------------------------【大幅反発、堅調な経済指標や円安進行を好感】3月1日(金)■概況■21602.29、+217.533月1日(金)の日経平均は大幅反発。
28日の米国市場でNYダウは3日続落し、69ドル安となった。
注目された米朝首脳会談が北朝鮮の非核化などで合意に至らず、利益確定売り優勢となった。
しかし昨年10-12月期の米国内総生産(GDP)が市場予想を上回り、円相場は下落。
日本の10-12月期法人企業統計や中国の2月製造業購買担当者景気指数(PMI)も買い安心感につながり、本日の日経平均は104円高からスタートすると、後場には21641.58円(前日比256.42円高)まで上昇する場面があった。
大引けの日経平均は前日比217.53円高の21602.69円となった。
東証1部の売買高は11億4848万株、売買代金は2兆0623億円だった。
業種別では、水産・農林業、医薬品、精密機器が上昇率上位だった。
一方、海運業、鉄鋼、非鉄金属が下落率上位だった。
東証1部の値上がり銘柄は全体の55%、対して値下がり銘柄は40%となった。
◆注目銘柄◆ソフトバンクG (T:9984)、任天堂 (T:7974)、武田薬 (T:4502)、ファーストリテ (T:9983)、資生堂 (T:4911)などが堅調で、ZOZO (T:3092)やアンリツ (T:6754)は4%超上昇した。
アンリツは次世代通信規格「5G」関連として買いが入ったとみられている。
決算発表のH.I.S. (T:9603)は急伸する場面があり、昨年来高値を更新。
ネットワン (T:7518)はレーティング引き上げ観測、日水 (T:1332)は目標株価引き上げ観測を手掛かりに買われた。
また、ソルクシーズ (T:4284)などが東証1部上昇率上位に顔を出した。
一方、ソニー (T:6758)、トヨタ自 (T:7203)、SMC (T:6273)などは小安い。
業績下方修正を発表した住友化 (T:4005)のほか、ソフトバンク (T:9434)や昭電工 (T:4004)は2%超安と下げが目立った。
また、ダイニチ工 (T:5951)などが東証1部下落率上位に顔を出した。
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