シカゴIMM、投機・投資家筋のポジションで4月5日付けのネットの円の買い持ち高は前週から増加した。
今週は引き続きドル・円の動向に焦点が集まる。
また、国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事が世界経済のリスク上昇を指摘するなかIMFは世界成長見通しを小幅下方修正する見通し。
さらに、中国の貿易、輸出関連の指標が予想を下回ると、リスク回避の動きに一段と拍車をかける可能性がある。
ユーロは欧州中央銀行(ECB)の追加緩和観測に売りが継続すると見る。
麻生財務相が「過度な変動や無秩序な動きに場合によっては必要な措置をとる」と介入をにおわせたものの、14、15日に米国ワシントンで20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議を控えていること、5月に日本が議長国を務める主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)が控えているため当局が円高是正介入に踏み切る可能性は少ないと見られている。
再び円安の流れに転じるのは困難と見る。
米国の金融当局が従来予想されていた以上に利上げに慎重な方針を示したほか、日本銀行が歴史上初めてとなるマイナス金利導入などを受けて、政策手詰まり感が強まった。
海外ヘッジファンドなどが、アベノミクスが日本経済を押し上げ、インフレを生むことをテーマにした戦略投資をいったん打ち切る方針を示したことを背景に円買いが加速。
対ドルでは1年半ぶりの安値を更新、日銀がQQE拡大に踏み切った2014年10月末(レンジ109.18円から112.32円)時点の水準を割り込んだ。
4月末に開催する連邦公開市場委員会(FOMC)の材料となる米連邦準備制度理事会(FRB)が公表する地区連銀経済報告(ベージュブック)に注目が集まる。
3月の小売売上高、生産者物価指数、消費者物価指数にも注目。
ベージュブックでは経済活動の拡大が継続していることが示されるとみられるものの、世界経済を焦点としているFOMCの警戒姿勢を転換させることは困難とみる。
従来2%成長が予想されていた1−3月期の国内総生産(GDP)は貿易や在庫の減少で、見通しがわずか0.1−0.3%成長まで引き下げられた。
小売売上の結果を受けて、見通しが若干でも引き上げられる可能性が期待されている。
金利先物市場では4月、6月の利上げ確率が大幅に後退。
12月時点でも50%前後にとどまっている。
●G7,G20、IMF世銀総会 10−12日:G7(主要7か国)外相会合、広島 12日:国際通貨基金(IMF)が世界経済見通しを公表 14、15日:米国ワシントンで20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議で租税回避の防止策を協議 15−17日:IMF、世銀総会で世界の経済、金融市場が議題 ●米国 11日:ダドリーNY連銀総裁、カプラン米ダラス連銀総裁講演 12日:ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁が経済見通しに関して講演、ウィリアムズ米サンフランシスコ連銀総裁が講演、ラッカー米リッチモンド地区連銀総裁が「不透明な世界の中での経済の指導者」講演 13日:米連邦準備制度理事会(FRB)がベージュブックを公表、3月小売売上高:予想前月比+0.1%(2月‐0.1%)、生産者物価指数(PPI):予想前月比+0.3%(2月−0.2%) 14日:ロックハート・アトランタ連銀総裁が講演、パウエルFRB理事が講演、、3月消費者物価指数:予想前月比+0.2%(2月‐0.2%) 15日:ダドリーNY連銀総裁が講演 ●英国 11日:オズボーン英財務相が英国の欧州連合(EU)残留のリスクと益に関する分析を議会で発表 14日:英国中銀が金融政策決定会合(政策金利0.5%、資産購入目標3470億ポンドで据え置き) ●中国 13日:3月貿易収支:予想+349.5億ドル(2月325.9億ドル)、3月輸出:予想前年比+10%(2月‐25.4%)、輸入:予想前年比‐10.1%(2月‐13.8%) 15日:1−3月期国内総生産(GDP):予想前年比+6.7%(10−12月+6.8%) ●地政学的リスク ウクライナ紛争 ガザ紛争 イラク、イスラム過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」 シリア イエメン 【IMM】 ネット・円買い持ち:+60,073(4/5)←円買い持ち:+54,387(3/29)(直近ネット円買い持ち最高水準:08年3/25+65,920、04年2/6+64499)(過去最高ネット円売り持ち高:07年6/26-188,077) *ユーロ ネット・ユーロ売り持ち:- 53,487(4/5)←ユーロ売り持ち:-63,811(3/29)(07年5/15:+119,538過去最高買い持ち高、10年2/9-57,152過去最高の売り持ち高) *ポンド ネット・ポンド売り持ち:- 46,506(4/5)←ポンド売り持ち:-40,028(3/29)(07年7/22:直近ネット買い持ち高最高水準+98,366) *スイスフラン ネット・スイスフラン買い持ち:+ 5,649(4/5)←スイスフラン買い持ち:+4,647(3/29)(過去最高スイスフランネット売り持ち高:07年6/19:-79,331) *加ドル ネット・加ドル買い持ち:97(4/5)←加ドル売り持ち:-6,180(3/29)(直近ネット買い持ち高最高水準:07年10/12+83001) *豪ドル ネット・豪ドル買い持ち: +26845(4/5)←豪ドル売り持ち:+23466(3/29)
今週は引き続きドル・円の動向に焦点が集まる。
また、国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事が世界経済のリスク上昇を指摘するなかIMFは世界成長見通しを小幅下方修正する見通し。
さらに、中国の貿易、輸出関連の指標が予想を下回ると、リスク回避の動きに一段と拍車をかける可能性がある。
ユーロは欧州中央銀行(ECB)の追加緩和観測に売りが継続すると見る。
麻生財務相が「過度な変動や無秩序な動きに場合によっては必要な措置をとる」と介入をにおわせたものの、14、15日に米国ワシントンで20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議を控えていること、5月に日本が議長国を務める主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)が控えているため当局が円高是正介入に踏み切る可能性は少ないと見られている。
再び円安の流れに転じるのは困難と見る。
米国の金融当局が従来予想されていた以上に利上げに慎重な方針を示したほか、日本銀行が歴史上初めてとなるマイナス金利導入などを受けて、政策手詰まり感が強まった。
海外ヘッジファンドなどが、アベノミクスが日本経済を押し上げ、インフレを生むことをテーマにした戦略投資をいったん打ち切る方針を示したことを背景に円買いが加速。
対ドルでは1年半ぶりの安値を更新、日銀がQQE拡大に踏み切った2014年10月末(レンジ109.18円から112.32円)時点の水準を割り込んだ。
4月末に開催する連邦公開市場委員会(FOMC)の材料となる米連邦準備制度理事会(FRB)が公表する地区連銀経済報告(ベージュブック)に注目が集まる。
3月の小売売上高、生産者物価指数、消費者物価指数にも注目。
ベージュブックでは経済活動の拡大が継続していることが示されるとみられるものの、世界経済を焦点としているFOMCの警戒姿勢を転換させることは困難とみる。
従来2%成長が予想されていた1−3月期の国内総生産(GDP)は貿易や在庫の減少で、見通しがわずか0.1−0.3%成長まで引き下げられた。
小売売上の結果を受けて、見通しが若干でも引き上げられる可能性が期待されている。
金利先物市場では4月、6月の利上げ確率が大幅に後退。
12月時点でも50%前後にとどまっている。
●G7,G20、IMF世銀総会 10−12日:G7(主要7か国)外相会合、広島 12日:国際通貨基金(IMF)が世界経済見通しを公表 14、15日:米国ワシントンで20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議で租税回避の防止策を協議 15−17日:IMF、世銀総会で世界の経済、金融市場が議題 ●米国 11日:ダドリーNY連銀総裁、カプラン米ダラス連銀総裁講演 12日:ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁が経済見通しに関して講演、ウィリアムズ米サンフランシスコ連銀総裁が講演、ラッカー米リッチモンド地区連銀総裁が「不透明な世界の中での経済の指導者」講演 13日:米連邦準備制度理事会(FRB)がベージュブックを公表、3月小売売上高:予想前月比+0.1%(2月‐0.1%)、生産者物価指数(PPI):予想前月比+0.3%(2月−0.2%) 14日:ロックハート・アトランタ連銀総裁が講演、パウエルFRB理事が講演、、3月消費者物価指数:予想前月比+0.2%(2月‐0.2%) 15日:ダドリーNY連銀総裁が講演 ●英国 11日:オズボーン英財務相が英国の欧州連合(EU)残留のリスクと益に関する分析を議会で発表 14日:英国中銀が金融政策決定会合(政策金利0.5%、資産購入目標3470億ポンドで据え置き) ●中国 13日:3月貿易収支:予想+349.5億ドル(2月325.9億ドル)、3月輸出:予想前年比+10%(2月‐25.4%)、輸入:予想前年比‐10.1%(2月‐13.8%) 15日:1−3月期国内総生産(GDP):予想前年比+6.7%(10−12月+6.8%) ●地政学的リスク ウクライナ紛争 ガザ紛争 イラク、イスラム過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」 シリア イエメン 【IMM】 ネット・円買い持ち:+60,073(4/5)←円買い持ち:+54,387(3/29)(直近ネット円買い持ち最高水準:08年3/25+65,920、04年2/6+64499)(過去最高ネット円売り持ち高:07年6/26-188,077) *ユーロ ネット・ユーロ売り持ち:- 53,487(4/5)←ユーロ売り持ち:-63,811(3/29)(07年5/15:+119,538過去最高買い持ち高、10年2/9-57,152過去最高の売り持ち高) *ポンド ネット・ポンド売り持ち:- 46,506(4/5)←ポンド売り持ち:-40,028(3/29)(07年7/22:直近ネット買い持ち高最高水準+98,366) *スイスフラン ネット・スイスフラン買い持ち:+ 5,649(4/5)←スイスフラン買い持ち:+4,647(3/29)(過去最高スイスフランネット売り持ち高:07年6/19:-79,331) *加ドル ネット・加ドル買い持ち:97(4/5)←加ドル売り持ち:-6,180(3/29)(直近ネット買い持ち高最高水準:07年10/12+83001) *豪ドル ネット・豪ドル買い持ち: +26845(4/5)←豪ドル売り持ち:+23466(3/29)