- S&P 500は2013年以来もっとも良い四半期となった。
- テスラのイーロン・マスクがSECに起訴されたことにより、金曜日下落した。
- ドルは貿易問題によりセーフヘブン通貨として戻った。
米国株式は米中間の貿易問題の泥沼化よって悪影響を受けているが、それでも5年間の中でもっとも好調である。経済が拡大するにつれ、投資家はこれからも上昇を支えるだろう。
SPX: 2013年以来、最も良い四半期
S&P 500は0.57%下落したが、今期は2013年以来最も良い四半期であった。
貿易問題によって 素材 (-4.34%)セクターの先週の一連の下落が導かれた。連邦準備制度理事会(FRB)が0.25%の利上げを決定後、トレーダーが手じまいした背景の中で、 金融 セクター(-4.0%)の下落となった。ディフェンシブ株である公益事業 セクター(+1.5%)は金曜日に好調であった。
また金曜日、フェイスブック(NASDAQ:FB)は、5000万件の情報流出の危険が昨年夏からあったことを発表したことにより、2%以上下落した。また、米国証券取引委員会(SEC)がイーロン・マスク氏に罰金と会長職から退く条件で合意したが、テスラ(NASDAQ:TSLA)は13.9%下落した。
このSECの起訴は、イーロン・マスクCEOが8月7日にツイートしたテスラ株の非公開化に起因する。土曜日、イーロン・マスクCEOはテスラの最高経営責任者(CEO)にはとどまるが、3年間は会長に就任できない。また、イーロン・マスクCEOとテスラが合計4000万ドルの制裁金を払うことで合意した。
SPXは先週最終日ほぼ変わらずであったが、 ダウ平均 は貿易問題で不安定であるにも関わらず0.07%上昇した。NASDAQは、かろうじて0.05%上昇した。
小型株の ラッセル 2000は0.39%上昇した。グローバル企業に関税の圧力がかかる中で、国内企業が最も上昇している。
もし、現在進行中の貿易戦争がさらに本格化するのなら、ダウ平均はテクニカル的には、年初から作る大きなダブルトップを作るだろう。
引き続き利上げを行う可能性は株価の逆風になっているが、投資家は冷静に受け止めているようだ。投資家は金利は適正化されているとし、 賃金の上昇や消費者物価指数(CPI)はFRBの2%の目標は経済成長を支えていると認識しているのだろう。
金曜日に発表された8月の米国個人支出は冷めてきており、ドルは停滞した。しかしながら3日間連続で日次0.2%の上昇であり、週次では0.97%上昇している。
日本円は先週、0.99%下落した。3週間連続の下げとなり2.37%下落になる。 USDJPYは5月からの下降トレンドラインより上の水準で上昇を続けている。貿易問題の不確実性による株への悪影響を考えると、ドルはセーフヘブン通貨としてのポジションを取り戻していると考えられるだろう。
WTI原油は先週、3.49%上昇した。3週連続での上昇であり、合計で8.12%である。供給危機が予想される中で、4ヶ月中もっとも長い連続週間上昇であった。
一週間の見通し
日本時間で表記されています
月曜日
08:30: 日本– 大企業製造業短観指数 (Q3): 21から19に下落する見通し。
17:30: イギリス – 製造業 PMI (9月): 52.8から52.5に減少する予想。
23:00: アメリカ – ISM 製造業PMI (9月): 61.3から60.3に下がる予想。
火曜日
13:30: オーストラリア– 公定歩合発表: 金利据え置きの見通し。
14:00: 日本– 消費者信頼感 (9月): 43.3.から43.4に増加予想。
4:30: イギリス – 建設業 PMI (September): 52.9から52.5に減少予想。
水曜日
17:30: イギリス – サービス業 PMI (9月): 54.3から54.0に減少予想。
21:15: アメリカ– ADP非農業部門雇用者数増減 (9月): 18万5000人の雇用創出予想。先月は16万3000人。
23:00: アメリカ – ISM 非製造業 PMI (9月): 58.5から58.1に減少予想。
23:30: アメリカ – EIA 原油在庫量 (9月28日の週): 先週の1.852Mバレルの増加から、1.279Mバレルの減少予想。
木曜日
21:30: オーストラリア– 貿易収支 (8月): 15億5100万豪ドルからから14億豪ドルへの減少予想。
21:30: アメリカ – 失業保険申請件数 (9月29日の週): 21万4000人から20万8000人に減少予想。
23:00: カナダ– Ivey PMI (9月, 季節調整済):61.9から61.4に減少予想。
金曜日
21:30: アメリカ – 非農業部門雇用者数増減 (9月), 貿易収支 (8月): 先月の20万1000人から、18万5000人の増加予想。 The 失業率 3.9%から3.8%に減少し、平均時給 は 0.4%から0.3%増加する見込み。貿易赤字は$501億ドルから531億ドルになる見込み。
21:30: カナダ– 失業率 (9月):変わらず 6.0%にとどまる見込み。.