日々是相場 -夕刊- 2020年10月23日(金)
日経平均 23,516.59 円 △ 42.32 円
≪東証一部≫
売買高 9億6,767万株
売買代金 1兆9159億5800万円
値上り銘柄数 1,096 銘柄
値下り銘柄数 989 銘柄
騰落レシオ(25日) 93.70 % ▼ 2.04 %
為替 1ドル=104.70 円
☆ 市況概況 ☆
買い先行となるも上値が重く週末の手仕舞い売りに押される
本日の日本市場は米国株高を受けて買い先行となった。ただ、寄り付きの買いが一巡となると週末ということもあり手仕舞い売りを急ぐ動きも見られ、一時前日比マイナスとなるなどさえない展開となった。買い気に乏しい中で手仕舞い売りに押される銘柄が多くTOPIXはマイナス圏での動きが続いた。
昼の時間帯は買戻しも見られ、後場に入ると上値を試す動きになったが、特に米大統領選挙の公開討論会に対して空売りをしていた向きの買戻しが入っただけということで、買戻し一巡となるとさえない展開で方向感がみられず、指数は小動きとなった。最後は週末の手仕舞い売りに押されるものがみられたが、何とか節目と見られる23,500円を保っての引けとなった。
小型銘柄も相変わらず手仕舞い売りに押されるものが多く総じて軟調だった。東証マザーズ指数は連日の大幅安、日経ジャスダック平均も軟調だった。二部株指数は堅調となった。先物はまとまった売り買いは少なく、指数を大きく動かすような場面もほとんど見られなかった。
買い気に乏しい展開の割には売りがないということで堅調となる場面も見られ、日経平均が大きく崩れるということでもないようだ。ただ、買われすぎ銘柄が指数を大きく押しあげてきた面も強く、決算発表を機に買われすぎ銘柄が修正安となれば、指数も大きく下押すということもありそうだ。
☆ テクニカル分析 ☆
日経平均
25日移動平均線にサポートされ、遅行スパンもローソク足にサポートされた形だが、上値の重さも見られる。25日移動平均線を下回ると一気に下落するということもありそうだ。
☆ あれやこれやと一言 ☆
昨日のニトリ(9834)の島忠(8184)買収の話題のように毎日、世界中でM&A(買収・合併)の話しが出ている。本日も日立建機(6305)の売却の話題が出ていたが、それだけ「金余り」ということなのだろう。
世界中の中央銀行が金融緩和を続け、金融緩和が続いているにもかかわらずいっこうに「インフレ」の兆しが見えないということで金余りとなっている。逆に言えば投資先がそれだけないということであり、お金の使い道もないということなのだろう。
世界経済が成熟しているということなのかもしれないし、新たな市場が育っていないということもあるだろう。そして何より「合理化」が行き過ぎてお金が必要なくなったということもあるのかもしれない。新型コロナウイスの影響ももちろん大きいが合理化に拍車がかかったということであり、直接の要因ということでもないだろう。
一部の「うまくやっている人達」だけがお金を持っているという状況でもあり、自由競争が行き着いた先ということでもあるのだろう。いったんバブルが弾けて「再分配」が行われないと株価の上値も限られるということかもしれない。