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今週のトピック:FRBの動向、株式市場は上昇するなかで想定される3つの逆風

発行済 2021-12-13 09:24
更新済 2020-09-02 15:05
  • FRBを含む主要中央銀行による政策決定

  • 直近は良いニュースがあったものの、オミクロン株に関するヘッドライン・リスクは依然として市場を脅かす可能性

  • 今週は水曜日に終わるFRBの政策決定会合後に新たな情報が出るまで、市場は様子見姿勢となるかもしれない。利上げは想定されていないものの、先週金曜日に発表された米国の消費者物価指数が1982年以来の高位な年次上昇を示したことから、金融緩和の縮小ペースを早める必要性があるとみている。

    パウエル総裁がFRBの次の一手をどのように表現するかに注目が集まっている。その内容によって、先週金曜日に最高値を更新したS&P 500種指数NASDAQダウ工業株平均の上昇基調が続くのかどうかがわかるだろう。

    パウエル総裁が金融緩和の縮小ペースを加速させると明確なメッセージがあった場合には、株式市場の急落が予想される。一方で過去にあったように、FRBは慎重な姿勢を崩さない、よりハト派な内容となった場合には、上昇基調が続くとみられる。

    株式市場の下落圧力となりうる3つの逆風

     

    約40年以来で最大のインフレ率となった以外にも、南アフリカでオミクロン株の感染者数が急増しているとの報道があった中で、S&P 500種指数は最高値を更新した。なお、オミクロン株による重篤化は限定的であるとされている。

    株式市場の上昇をみていると、高位なインフレ率はすでに市場に織り込まれているように映る。しかし、過去約40年で最大のインフレ率、金融緩和の縮小見通し、オミクロン株のサプライズの3つは市場の下落圧力となりうるため、依然として警戒が必要だ。

    VIX Daily

    ボラティリティ指数 (VIX)は足元低位であるが、今後投資家の緊張感が高まる可能性がある。

    個人投資家が見落としがちな投資テーマは米国債の動向が株式市場に与える影響だ。金融緩和政策の据え置きおよびオミクロン株による脅威が解消される展開となれば、米国10年債利回りを指標とする米国金利は上昇するだろう。そうなると、割高感のある株式市場から債券市場へと投資金が移る可能性がある。逆にオミクロン株の感染力および重篤化リスクが既存の変異種よりも高いことがわかった場合には、リスク回避の動きから米国債に資金が集まり、金利は低下するかもしれない。

    UST 10Y Daily

    現段階では、オミクロン株の動向と利上げ観測に関する報道に投資家は敏感になっている。それは米国10年債利回りの日足チャートからも確認できる。10月以降、同チャートは鋭いヘッド・アンド・ショルダーズのトップを形成している。このパターンが完成した場合には、2月以来形成されているヘッド・アンド・ショルダーズの右肩となるだろう。より大きなパターンを形成した場合には、金利は2020年3月に記録した最低値を試す展開となるかもしれない。

    .金曜日に米国債同様米ドルは下落したが、インフレは概ね織り込まれている。

    Dollar Daily

    米ドルの値動きはペナントを形成しており、今後は上方にブレークアウトし、上昇基調に入るかもしれない。

    価格は上昇した。

    Gold Daily

    金はライジング・フラッグ(上図、平行する右肩上がりの黒線)またはペナント(上図、赤線)を形成する可能性があり、今後金価格は下落する恐れがある。

    ビットコインは下落して今週の取引を開始し、5週続落となった。これは2018年初頭以来の長期にわたる下落となる。

    BTC/USD Weekly

    暗号資産最大手のビッドコインは上昇線を3週連続で下回り、今後も低下基調を続けるかもしれない。価格は29,000ドル以下に落ち込んだ場合には、取引開始以来最大となるオーバーサイズ・トップが完成する。

    少し前までインフルエンサーやアナリストは1ビットコインが100,000ドル~1百万ドルに達するなんて話していたことから、ビットコイン愛好家たちはこのような下落シナリオは想定してない。しかし過去の急落局面を思い出すことも重要だ。上昇するとも下落するとも言いづらいが、ビットコインはボラティリティが非常に大きいことには注意が必要だ、

    原油価格は金曜日に上昇したが、需給的にはここから下落するかもしれない。

    Oil Daily

    4時間足チャートをみると、ヘッズ・アンド・ショルダーズのトップからの下落が確認できる。上の日次チャートをみると、足元の原油価格は軟調で大きなトップを形成している途中のようにみえる。

    今週の主な予定

    時間はすべて米国東部時間で表記

    日曜日

    18:50: 日本 – 日銀短観大企業製造業業況判断: 18から19への改善を予想

    18:50: 日本 – 日銀短観大企業非製造業業況判断: 2から6への上昇を予想

    火曜日

    2:00: 英国 – 平均所得指数+ボーナス: 5.8%から4.5%への下落を予想

    2:00: 英国 – 失業保険申請件数: 前回は-1.49万件を記録

    8:30: 米国 – 卸売物価指数: 0.6%での横ばいを予想

    21:00: 中国 – 鉱工業生産: 3.5%から3.8%への上昇を予想

    水曜日

    2:00: 英国 – 消費者物価指数: 4.2%から4.7%への上昇を予想

    8:30: 米国 – コア小売売上高: 1.7%から1.0%への下落を予想

    8:30: 米国 – 小売売上高: 1.7%から0.8%への下落を予想

    10:30: 米国 – 原油在庫: 先週は-0.240Mを記録

    14:00: 米国 – FOMC 政策金利

    19:30: 豪州 – 雇用変化: 前回の-463,000から200,000への上昇を予想

    木曜日

    3:30: スイス – スイス国立銀行 政策金利: -0.75%での横ばいを予想

    3:30: ドイツ – 製造業PMI: 57.4から57.0への下落を予想

    4:30: 英国 – 製造業 および サービス業 PMI: 前回はそれぞれ58.1と58.5

    7:00: 英国 – イングランド銀行 金利発表: 0.10%の据え置きを予想

    7:45: ユーロ圏 – ECB 政策金利: 0.00%の据え置きを予想

    8:30: 米国 – 建設許可件数: 1.653Mから1.660への上昇を予想

    8:30: 米国 – 新規失業保険申請件数: 184,000件から195,000件への上昇を予想

    8:30: 米国 – フィラデルフィア連銀製造業景気指数: 39.0から30.0への下落を予想.

    21:30: 日本 – 黒田東彦日銀総裁、定例記者会見

    金曜日

    2:00: 英国 – 小売売上高: 年月日0.8%から0.5%への下落を予想

    4:00: ドイツ – IFO企業景況感指数: 96.5から95.4への下落を予想

    5:00: ユーロ圏 – 消費者物価指数: 4.90%での横ばいを予想

    5:30: ロシア – 政策金利: 8.00%への50bpsの上昇を予想

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