40%引きでご購読
新規!💥 ProPicksを手に入れ、S&P 500を1,183%を超える投資成績を実現した、戦略をご覧ください40%割引で開始

Daily Commentary - 12月19日2013年

発行済 2013-12-19 17:48
更新済 2019-12-18 20:45
THE BIG PICTURE
  • 私が予想したとおり、FOMCは、昨日の会議において債券買入の縮小を開始すると決定した。委員会は、財務省証券と不動産担保証券の買入のいずれについても、それぞれ50億ドルずつ削減し、これにより毎月の債券買入は750億ドルにまで減少した。量的緩和の縮小のペースに関しては特に公約することはなかった。バーナンキ議長は、委員会は、同様の金額での債券買入の縮小を各会議で決定する可能性が高いと仄めかした。これは、債券買入は「年末には終了するが、年央までに終了するかどうかは定かではない」ということを意味するが、彼は、量的緩和の縮小のペースは固定されたものではなく、むしろ景気の行方次第であるということを強調した。各会議で同じ金額ずつ削減していけば、量的緩和の縮小は10月の会議で終了することになる。
  • 市場はこの会議後、非常に変動が激しくなったが、この日の終わりには、米国債市場に対する影響が静まり、10年物利回りは、前日比わずか6bpの上昇にとどまり(また、その上昇の大半はその発表の前に生じたものであった)、この動きが市場にかなり織り込み済みであることを示した。一方、2016年2月限のFFレート先物は、1~2.5bpの低下となった。これは、「とりわけ予測されるインフレ率が、公約である2%の長期的な目標より低くとどまるようなら、失業率が6.5%を下回っても相当の期間、現行のFF金利の目標レンジを維持することが適切になる公算が大きい」という新たな文言が盛り込まれたためである。言い換えれば、私たちが既に予想していた通り、FRBは、債券買入の縮小を、将来的指針を拡張することによって、バランスを取ったことになる。USDは大半の通貨に対して急騰し、直近24時間で最も上昇したのは、対CHF(1.2%)、対CADおよび対JPY(1.0%)、対EUR(0.8%)であった。英国における昨日の予想外に大きな失業率の低下の結果、USDは対GBPでのみ下げた。USDは、大半の新興市場通貨、特にINR、KRW、HUFに対しても上昇した。
  • では、今後どこへ向かうのだろうか?量的緩和の縮小に対する反応は激しいものであった。USDはまず上昇し、その後下落し、その後、EUR/USDが1.3800を突破できないことが判明すると再び上昇した。我々はUSDのターニングポイントに差し掛かっているのかもしれない。私は特にCHFの弱さに着目している。CHFは、昨日の欧州の午前中の取引において最大の敗者となった。クレディスイスの12月のZEW景況指数が31.6から39.4へと上昇しているだけに、この現象を説明するのは困難である。そして、FOMC会議後も同様に、オーバーナイトで最大の敗者となった。USD/JPYと共にUSD/CHFにおける上昇は、キャリートレード・ファンディングが、明らかにUSDから別の通貨に移行しつつあることを示唆している。さらに、抗インフレヘッジの直近の足跡は消えつつある(銀が1.8%下落するなか、金も1%下落)。私は、これは、多くのコメンテイターが2014年と予測していたUSDのラリーの始まりではないかとみている。
  • 本日は英国の11月の自動車を除く小売売上高が、10月の前月比-0.6%から一転して、前月比0.3%の上昇を示すと予想される。そうなれば、英国における消費主導の拡大の継続が示唆されることとなり、GBPのラリーにさらに拍車が掛かる可能性がある。米国では、直近の週に対する新規失業保険申請件数が、36万8千件から33万5千件にまで減少し、4週間の移動平均は前回の33万1千件に並ぶ33万5千件となることが予想される。12月のフィラデルフィア連銀景況指数は、6.5から10.0への改善が予想され、USDの強気なセンチメントに拍車が掛かるだろう。11月の中古住宅販売は、年換算で10月の512万件に対し、502万件への小幅な減少を示すと予想されるが、この数値は、継続的な量的緩和の縮小の予想に対して障害となるほどのものではないだろう。
THE MARKET

EUR/USD
graph
  • FOMCが100億ドルの毎月の債券買入の縮小を決定したことを受けて、EUR/USDは低下した。同ペアは、1.3710バリアーを突破したが、この下落は右肩上がりのチャネルの下限と一致する1.3655(S1)のサポートで歯止めが掛かった。このハードルを明らかに突破すれば、1.3600(S2)にある次のサポートに向けたさらなる下落のきっかけとなる可能性がある。MACDオシレーターは、マイナスの兆候を示し、価格動向の弱気なモメンタムを裏付けた。しかし、レートがトレンドラインに触れつつあることから、テクニカルな見方からすれば、上昇トレンドは依然として有効であり、反発すれば、上方への道が持続することを示唆することになるだろう。
  • サポート: 1.3655 (S1), 1.3600 (S2), 1.3530 (S3)
  • レジスタンス: 1.3710 (R1), 1.3800 (R2), 1.3830 (R3)
EUR/JPY
graph
  • EUR/JPYは上昇したが、142.80(R1)のレジスタンスに達した後、その上げ幅の一部は相殺された。レートは依然として、140.88(S1)のサポートと前述のレジスタンス水準の間にある。いずれかの方向に明らかに突破すれば、同ペアの短期的な道筋を示すことになるだろう。我々のテクニカル分析がまちまちなシグナルを発していることから、私は、EUR/JPYに関して、現時点では中立的である。50期間移動平均は、価格動向に対して信頼できるサポートを提示しているが、両モメンタム分析と価格動向の間にマイナスの差が認められ、こうしたトレンドの勢いが衰えつつあることを示している。
  • サポート: 140.88 (S1), 139.67 (S2), 138.00 (S3)
  • レジスタンス: 142.80 (R1), 146.85 (R2), 148.75 (R3)
GBP/USD
graph
  • 英国の失業率が予想よりも大幅に低下したことを受けて、GBP/USDは昨日急騰した。同ペアは、38.2%フィボナッチ・リトレースメント水準と1.6260(S2)の重要なバリアーとの間のサポート領域から回復して急騰し、1.6347のハードルを上方突破した。MACDはプラスの領域に入り、右肩下がりのレジスタンスラインを上方にクロスし、最近のプラスのモメンタムを裏付けた。1.6464(R2)の天井を上方突破すれば、価格は、直近では2011年8月に観察された領域にまで押し上げられ、より大きな強気な兆候を得る可能性がある。
  • サポート: 1.6347 (S1), 1.6260 (S2), 1.6140 (S3)
  • レジスタンス: 1.6415 (R1), 1.6464(R2), 1.6570 (R3)

graph
  • 金はFOMCの決定を受けて急激に低下し、1224のバリアーを下方突破した。欧州取引時間の早朝、金は、この水準と1210のフロアーの間で取り引きされている。1210(S1)にある安値を明らかに突破すれば、12月4日~10日の上昇が、従来の下落トレンドの単なる38.2%フィボナッチ・リトレースメント水準における調整であったことを裏付ける可能性があり、バイアスは再び下落に転じる可能性がある。
  • サポート: 1210 (S1), 1180 (S2), 1155 (S3)
  • レジスタンス: 1224 (R1), 1251 (R2), 1267 (R3)
原油
graph
  • WTIは引き続き97.00(S1)のサポートバリアーを上回る水準で保ち合いを続けた。強気筋が近い将来、どうにか勢いを得ることができれば、彼らはこの攻防を高みへと押し上げ、再び98.81(R1)のレジスタンスを試すと予想される。とはいうものの、両モメンタム分析が、中立的水準近くにあるため、価格の次の方向性のある動きに関して何ら手がかりを提示していない。50期間移動平均が引き続き200期間移動平均を上回って推移する限り、また、WTIが引き続き紫色の右肩上がりのチャネル内にとどまる限り、私は、バイアスは上昇方向であると考える。
  • サポート: 97.00 (S1), 95.36 (S2), 92.00 (S3)
  • レジスタンス: 98.81 (R1), 101.10 (R2), 103.15 (R3)

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます