6日のVISTA通貨は、ランドとアルゼンチンペソのみUSDに対して下落しました。
VISTA株式市場では、インドネシアとトルコのみ下落しましたが、両市場とも前日に過去最高値を記録した後の利益確定売りが優勢となったことが下落の要因となりました。
ベトナムのホーチミン市場のVN指数は金融株を中心に上昇し、前日比0.10%高の515.33で引けました。
ベトインバンク株は1.6%高、バオベドホールディングス株は0.7%高となりました。
ベトナムの商業銀行は第1四半期の融資成長率が低調だったことから、第2四半期の融資需要が強まることが見込まれていることを背景に、短期融資金利が上昇しています。
第1四半期の融資成長率は前年同期比で+2.95%となる一方、預金成長率は同+1.45%となりました。
インドネシアのジャカルタ総合株価指数は、序盤に過去最高値を記録した後、利益確定の売りに押されて下落し前日比0.22%安の2880.97で引けました。
自動車メーカーアストラ・インターンナショナル株は3%安、通信サービスのテレコムニシカ・インドネシア株は1.8%安となりました。
一方、石炭供給契約で日本の買い手と合意に至ったことが好感され、資源大手のブミ・リソーシズ株は10.9%高となりました。
スタンダード・チャータード銀行の上級エコノミストで政府関連部門のヘッドである Fauzi Ichsan氏は「インドネシアは一部の投資適格格付けを得ている国々よりも、GDP比での債務比率や財政赤字の面で実際には良い状態にある」という認識を示しました。
ただ、インドネシアの外貨準備が少ないことが海外からの投資を呼び込む力を弱めており、心理的な節目である1000億USdは必要である、と述べました。
海外の投資家がルピアを買い上げた場合に、ルピアの為替レートを維持するためには、外貨準備が必要になります。
2年前、Fauzi氏が株式市場での投資で、どのくらいの比率が戦略的な投資で、どのくらいの割合がHot Moneyかを調査したところ、60%が戦略的な投資による資金であることが構成されていました。
けれども、Hot Moneyは572億ドルとなり、現在の外貨準備の80%に達しており、最大でも外貨準備の60%という理想的な水準を上回っていることになります。
外貨準備を増加するためには、対インドネシアの海外投資を呼び込むことなどにより、経常収支の構成を改善することが必要となります。
インドネシア中銀が発表した外貨準備は、先週の698億ドルから718億ドルに増加しました。
ところで、7日午前5時に、インドネシアのスマトラ島沖で、マグニチュード7.8の地震が発生し、津波警報が発令されました。
現在のところ、17人がけが(4人は重傷)となっており、津波警報も2時間後には解除されています。
南アのアフリカ全株指数は、前日比1.20%高の29367.74で引けました。
金先物相場の上昇を受けてアングロ・ゴールド株は0.3%高、ゴールド・フィールズ株は2.4%高となりました。
一方、Business Reportは、SARBのリサーチ部門の責任者でエコノミストのJohan van den Heeverの言葉を引用し、ドルペグ制を採用するには外貨準備が不十分であることを報じました。
ところで、与党アフリカ民族会議(ANC)は、ANC青年同盟のジュリアス・マレマ議長に、反アパルトヘイトの歌である「ボーア人(白人)を殺せ(Kill the Boere)」の歌を歌わないように命じたことをNEWS24が報じました。
この歌は、アパルトヘイトの最終期に歌われていた歌で、歌詞が過激な内容になっていますが、マレマ議長はいくつかの集会で歌い、この歌を復活させました。
南アでは、先週、白人だけの独立国家を目指す極右白人至上主義団体「アフリカーナー抵抗運動(Afrikaans Resistance Movement、AWB)」のユージン・テレブランシュ(Eugene Terreblanche)議長(69)が殺害され(今週葬儀の予定)、この歌が同議長殺害の引き金を引いたという非難を集めています。
ボーアはアフリカーンス語の農場主も意味します。
トルコのISEナショナル100指数は、月曜日に過去最高値を記録したことから利益確定の売りに押され前日比0.41%安の58406.36で引けました。
この1年で、海外投資家によるイスタンブール証券取引所での取引量が2倍に上昇しています。
同取引所では3月、海外投資家が101億ドルの株式が取引をしましたが、これは前年同月比で+124.7%となっています。
また、海外投資家は3月に53.5億ドルの株式を購入しましたが、これは前年比で138.7%増となり、1月の146%増、2月の202%増に引き続き増加しました。
一方で、3月、海外投資家が株式を売却した額は、55億ドルとなり前年同月比で+110.9%となりました。
証券市場委員会(SPK)のVedat Akgiray委員長は、6日に発行された雑誌に、現在の入手可能なテクノロジーを考慮すると金融市場の取引を制限する規制を設けるないわけにはいかない、と規制を強化する可能性を示唆しました。
同委員長は、「トルコの金融市場は、発展すべき段階まで発展しておらず、一株当たりの株価のGDP比では、主要国だけではなく多くの途上国の中でも最も低い水準となっている」、と話しました。
アルゼンチンのメルバル指数は、前日比1.52%高の2486.72で引けました。
アルゼンチンのアルミ生産者のAluar Aluminio Argentinoと、アセエロル・ミタルのアルゼンチン部門であるアシンダールの社員は4月9日に25%の賃金上昇を求めて、ストに入る可能性があります。
アルゼンチンの鉄鋼労働組合(UOM)のスポークスマンは、労働省に24時間のストを検討しており、7日には、企業側が賃金交渉で譲歩をしない場合、UOMの幹部がストの決行の有無を決定することを伝えたことを明らかにしました。
UOMには200,000人の職員がいますが、UOMはストライキの詳細は明らかにしていません。