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冴えない米指標と綱引き相場

発行済 2015-02-03 09:42
更新済 2023-07-09 19:32
<綱引き状態に陥ったマーケット>
週明けの米国株式は総じて堅調に推移。冴えない米指標データが嫌気され上値の重い局面が散見された。だが、原油相場の底入れ期待が下落圧力を相殺し主要3市場は後半に上昇幅を拡大。それぞれ前日比+1%前後で取引を終了した。主要な欧州株式も後半の米株に連動するかたちで堅調に推移した。原油価格の反発と堅調な株式動向は米金利の小幅な上昇を誘発。ただ、海外外為市場では冴えない米指標データが続いていることからドル売り優勢地合いに。米株が下落した局面でドル円は117.11レベルまでドル安/円高が進行。クロス円もドル円や米株に連動し「円高→円安」と上下に振れる展開となった。ユーロドルはユーロのショートカバーが継続し、1.13台でレンジ色を強める展開に。また、原油価格の反発を背景に対ドルで資源国通貨を買い戻す動きも散見された。AUD/USDは0.78台を回復。USD/CADは1.26台を割り込むと1.25ミドルレベルまでドル安が進行した。新興国通貨も対ドルで買戻し基調となり、USD/MEXは14.96前後から14.85レベルまで下落した。

現在の市場はリスク選好と回避の「綱引き状態」に陥っている。昨年12月以降、グローバル株式の不安定化を誘発していた原油相場だが、直近は反発する局面が散見されている。ストライキの影響というイレギュラーな事態が背景にある点を考えるならば、ボトムが見えたと判断するのは早計だろう。だが、その兆しが見え始めてきた点は株式市場にとってはプラス要因のはずだ。しかし、グローバル市場でリスク選好へ回帰するムードが感じられない背景には、2つのリスク要因があるからだろう。

ひとつはギリシャリスク。トロイカ団(EU、ECB、IMF)とギリシャ側の軋轢とその拡散リスク(スペインでは先月31日、首都マドリードで反緊縮財政を掲げる新党「ポデモス」が主導する大規模なデモが行われ、支持率も上昇している)を背景に、昨日の欧州株式市場では南欧のそれらが軟調な地合いとなる一方で、独連邦債利回りは一時0.297%まで低下した。

だが「綱引き状態」に陥った真の理由は、冴えない米指標データが続いていることだろう。リスク選好の土台であり続けた米ファンダメンタルズ改善期待の後退を意識させるからだ。今後の指標データが総じて冴えない内容となれば、米株での「1か月調整パターン」が崩れると同時に米利上げ時期の後退観測も台頭することで、外為市場では円とユーロを買い戻す動きが強まろう。

< テクニカル分析 -ユーロドル、攻防分岐は1.1400>
レジスタンス

1.1545:21日MA(緑ライン)
1.1400:短期サポートライン
1.1385:ストップ
1.1383:一目/転換線(赤ライン)
1.1380:厚いオファー
1.1370:レジスタンスポイント

サポート   
1.1250:ビッド、下にストップ
1.1220:厚いビッド
1.1200:ビッド
1.1114:1月26日安値
1.1100:サポートポイント

相変わらず日足の一目/転換線の突破に四苦八苦する状況が継続している。このテクニカル下には厚いオファーが観測されている他、短期レジスタンスラインとクロスしている点も考慮するならば、1.1380-1.1400は強固なレジスタンスゾーンとして意識しておきたい。
よって、1.1400を上方ブレイクすればユーロのショートカバーに弾みが付き、1.1545前後で推移している21日MA(緑ライン)を視野に入れる展開となろう。尚。最大の戻り高値は1.20レベルと想定している。
ただ、ファンダメンタルズ的にユーロを買う材料はなく、あくまでもショートカバーであることを意識し常に売りスタンスで臨む姿勢を維持したい。
下値は1.12台の維持が焦点となろう。1.1250以下より断続的にビッドが並んでいる。


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