Market Comments
本日の外為市場は欧米指標データにらみの展開となろう。リスク回避圧力が徐々に強まりユーロのショートカバー基調が続く中、日本時間19時に発表される 7-9月期のユーロ圏国内総生産・速報値が市場予想を上回れば、ショートカバーに拍車がかかる可能性があろう。その場合、EUR/USDは10日MA(1.0834)の突破が焦点となろう。ユーロクロスも上値トライの展開が想定される。
NY時間では 10月の米小売売上高に市場関係者の耳目が集中しよう。焦点は良好な内容となった場合の米株の動向だろう。株高で反応するならば、外為市場ではドルを買い戻す動きが強まろう。
ただ、10月後半以降から続く商品市況の低迷は、中国リスクに加え、米金融引き締めリスクまでがタイミング悪く再台頭したことが原因である。よって、現在の状況下での良好な米指標データはさらなる商品市況の低迷を促す可能性が高い。その場合、エネルギーセクターを中心に株安圧力が強まり、結果、米株が崩れる可能性があろう。その場合は、円&ユーロ買いを想定したい。
ドル円の下値焦点は安値118.06を起点とした短期サポートライン。現在は121.90レベルでクロスしている。同時にビッドの観測あり。
ユーロドルの攻防分岐は上記の10日MA。突破に成功した場合は、11月5・6日に上値がレジストされた1.09トライが次の焦点となろう。このレベルには厚いオファーの観測あり。