マーケットコメント
焦点は引き続き国際商品市況となろう。上記の通りCRB指数には下げ止まり感が出始めている。
短期スパンながらもCRB指数がこのまま反転するかどうか、その鍵を握るのは原油相場の動向だが、NY原油先物相場(1月限)で注視すべきチャートポイントは、9月安値の1バレル=38ドルレベルでレジストされるかどうかだろう。実際、ここ2日はローソク足の実体ベースでこのレベルの突破に失敗し続けている。
原油価格反発ならば投資家のリスク許容度は拡大するだろうが、38ドル突破に失敗した場合は、来週以降、更なる価格低下を警戒したい。
外為市場は、商品市況の動向と株式市場の反応を注視する状況が継続しよう。「商品市況反発→株高継続」となれば、外為市場ではリスクオンを背景にドル買い優勢の展開となろう。
対照的に円やユーロには売り圧力が強まろう。
ただ、ドル高と中国リスクが同時に台頭し、且つ米FOMCが目前に迫っている点を考えるならば、上記の通りUSD/JPYやEUR/USDはレンジ相場で推移する可能性が高いだろう。
尚、指標データでは、米小売売上高(11月分)の内容に注目したい。