木曜日の原油価格は、世界の株式市場の大幅安の影響により安値で取引された。ニューヨーク商品取引所(NYMEX)の12月限原油WTI先物は午後3時26分時点で0.57%安の1バレルあたり66.44ドルとなっている。ロンドン国際石油取引所の12月限ブレント先物は0.59%安の75.72ドル。
先物取引のFXTMのアナリストLukman Otunuga氏は「石油価格は大きな下落圧力を受けている。株式市場の急激な下落が石油需要の減少を招くと懸念されている」と述べた。
米国株式市場は水曜日に下落。 S&P 500が3.09%安、ナスダック総合指数が4.43%安となっている。日本の日経は3%以上下落した。
国際エネルギー機関(IEA)のFatih Birol氏は「世界の石油・ガス生産国は、燃費効率や電気自動車の進歩によりエネルギー収入への依存を減らさなければならないという圧力を受けている」と述べた。さらに「最近の歴史の中で他のどの時期よりも、これらの国々の発展方法に根本的な変更が必要だと考えている」と付け加えた。
「これらの国の石油・ガスの収益は2030年には30%低下して1,250ドルに落ちる可能性がある。平均して石油とガスで政府収入の70%以上が得られているが、価格が下押し圧力を受けている。石油輸出量や人口増加も問題になっており、過去とは非常に異なってきている」とも語った。
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