先週の北京で行われた通商協議を経て、米中貿易摩擦の解決への期待感から、18日の原油価格は上昇した。
ドナルド・トランプ米大統領は、貿易協議は「とてもうまくいっており」、米国と中国は以前にも増して「合意へと近づいている」と記者会見で述べた。
トランプ大統領は、米中両国が合意に達した場合、関税を撤廃すると付け加えた。
中国の新華社通信によると、習近平国家主席は「更なる一歩で重要な進展を達成した」と述べ、明るい見通しを示した。
2大石油消費国である米中両国は今週もワシントンで協議を続ける見込みであるので、投資家は3月1日の交渉期限を前にあらゆるニュースを待ち構えている。
米中両国で貿易問題を解決する合意を打ち出すことができれば、原油需要減退への懸念は緩和されるだろう。
日本時間15時16分時点で、WTI原油先物価格は0.6%高の56.31、ブレント原油先物価格は0.4%高の66.50となっている。
2018年の原油価格は下落して取引を終えたが、現在は世界的な協調減産によって、年初来で約23%高で取引されている。
12月、OPECとOPECプラスは、2019年の上半期に合計して日量120万バレルの協調減産を実施することで合意に達した。
OPECの事実上のリーダーであるサウジアラビアは、今回の合意で求められる量を上回って減産することを約束した。
アメリカ石油協会(API)は20日、週間の米産油量を発表する見込みである。