13日の原油価格は高値で取引されている。米政府のヴェネズエラ担当特使、エリオット・エイブラムス氏は12日、アメリカは今後数日以内にヴェネズエラの金融機関に「非常に重要な」追加制裁を科す準備をしていると述べた。
追加制裁の詳細には踏み込まなかったが、ベネズエラのマドゥロ大統領と近い関係にあるベネズエラ人の米入国査証(ビザ)を追加で取り消す計画があることも明らかにした。
エイブラムス氏は「近いうちに金融機関への制裁が追加で行われ、ビザも追加で取り消されることになるだろう」と米国務省の記者会見で述べた。そして、米国は制裁措置を通じてマドゥロ大統領に圧力をかけ続けるつもりであると付け加えた。
同氏は「かなり近いうちに相当の数のビザが追加で取り消されることになる。数日内には非常に重大な追加制裁が導入される」と語った。
ベネズエラ議会は11日、原油輸出を妨げ、数百万人もの人々が水や食料を争っている状況を引き起こした大規模停電に対して、国家警戒態勢を宣言した。
6日間続いている停電は史上最悪の停電である。
日本時間午後15時00分時点におけるWTI原油先物価格は0.5%高の57.16ドル、ブレント原油先物価格は0.3%高の66.87ドルとなっている。
匿名のサウジアラビア当局関係者は、サウジが原油生産量を日量1000万バレルを下回る水準でキープする一方、4月の原油輸出を日量700万バレル以下へ削減する事を計画していると述べた。
「日量760万バレルを上回る国際的に強い需要があるにも関わらず、700万バレル以下しか顧客の下には届かない」と関係者は述べた。
また、3月の原油輸出は日量700万バレルを下回る見込みであることを関係者は語った。
その他には、米国エネルギー情報局(EIA)は12日、米国原油生産量が2018年の平均日量1100万バレルから2019年は日量1230万バレルまで上昇することを報告した。