[パリ 30日 ロイター] - 国際獣疫事務局(OIE)は30日、アフリカ豚コレラ(ASF)は今後もアジアでさらに拡大するとの見通しを示すとともに、発生の恐れがない国は存在しないと警鐘を鳴らした。
世界最大の豚肉生産国である中国を襲っているASFはアフリカで発生、欧州とアジアに拡大し、50カ国で感染が報告されている。これまでに多数の豚が殺処分され、世界の食肉・飼料市場が対応を迫られている。
OIEのモニーク・エロワ事務局長はロイターとのインタビューで、「われわれは現実に、世界規模の脅威に直面している。感染源となり得る原因は複数あり、地理的に接近していようと離れていようと、あらゆる国にリスクが存在する」と述べた。
ASFは、ベトナム、カンボジア、ラオス、韓国、フィリピンなど一部のアジア諸国で急速に拡大。今後数カ月間にさらに感染国が増えるとみられている。